<ブログ>ABCから海外留学まで IB認定校 AIE国際高校ならではの英語力を伸ばす秘訣〜その① 近年の英語教育の現状と課題

 本校のHPやパンフレットの印象から「授業は全て英語ですか?」という質問を受けることもよくありますが、AIE国際高校の授業はオール・イングリッシュではありません。

 運営母体の留学機関が約40年間蓄積してきたメソッドでオリジナル教材なども開発し、開校以来、リベラルアーツとして、国際共通語としての英語学習の場を提供することを目指してきました。
 そのメソッドによって、入学時から英語に対して高い実力とモチベーションをもって入学する生徒はもちろん、英語に苦手意識を持っている生徒もしっかりと実力を伸ばしています。

 まず、AIE国際高校通学コースの英語授業は、学年別ではなく、習熟度別に分かれています。
上級クラスの6割が英検2級以上を取得しています。TOEFL教材を使った学習や、英文エッセイライティングのスキル・トレーニングなども行っています。
 初級クラスでは、基礎英文法の復習から始める生徒もいます。英検4級から受け始めて2年後には英検2級A判定を取得してアメリカの大学に留学した生徒もいます。

 英語学習において、本校で大切にしているのは、「母語(日本語)での英語の構造理解」です。
生徒は第二言語として英語を学習するので、しっかりと手ごたえを持って理解できる母語で英語の理屈を学ぶことがとても重要です。

 次に、「英語を使っての実践学習」です。
本校では、ネイティブスピーカーの外国人講師が生徒30名に対して1名の割合でいます。そのため、クラスでの実践練習はもちろん、クラス外でも聞こえてくるフレンドリーな英会話は、本校の日常風景の1コマになっています。このような実践の機会を通して、英語を使ってコミュニケーションをする度胸と表現力が鍛えられます。

 さらに、「コミュニケーションの土台となる異文化理解」のクラスも実施しています。
本校では国際人の育成を目指しています。テストや資格のためだけではなく、国際共通語として、コミュニケーションの手段としての英語を学ぶには、お互いの文化背景を理解する力は欠かせないと考えています。生徒たちはオリジナルテキストを使って学習しています。

 これから2回にわたり、全ての英語レベルの生徒に実力がつく、AIE国際高校の英語クラスのメソッドをご紹介します。
第1回は、現在の中高生を取り巻く英語学習の現状と、AIE国際高校のクラスの特徴です。

 

4技能試験導入までの流れとは…。

 

 本校独自の英語学習方法をご説明する前に、近年の英語事情をまとめておきましょう。特に巷でも話題の大学入試改革は無視できません。この大学入試改革、目玉はなんといっても、英語における民間試験の活用です。実際、今の学習指導要領でも4技能を総合的に伸ばせるように指導することが重要視されていましたが、センター試験や大学の2次対策を含め、実際の大学入試では4技能ではなく、リーディング・リスニングを中心とした2技能が試されるようになり、「指導」と「評価」の乖離が起こっていました。それにあわせ、事実として予備校や塾で指導法や参考書などの大半は、学習指導要領よりも現実の大学入試に 合わせた構成となってきました。それでは良くないとなり、指導と評価の一体化を目指した結果、今回の4技能試験の導入となったのです。

 一方、これらの4技能試験の陰に隠れて目立ちませんが、従来のセンター試験に代わる「大学入学共通テスト」の問題形式も大きくこれまでとは変わります。今のセンター試験では、筆記試験が200点、リスニングが50点の配点でしたが、新テストでは、200点満点中、リスニング100点、リーディング100点と、2技能が50%ずつになる予定です。それに伴い、アクセント、文法、語法、整序問題がなくなり、すべてが長文問題になり、指示も英語で出される予定です。このように4技能試験の導入、及び大学入学共通テストの変更、つまるところ大学入試という「評価」が大きく変わることで、学校での英語学習方法も大きく変化が求められています。

 

実技と講義のバランス

 

 こういった流れを受けて、学校では従来の英語の授業の中心であった先生による講義型から、生徒中心の活動型授業へ変わりつつあります。アクティブラーニングという言葉も巷にあふれるようになりましたが、特に英語に関しては、文法、単語、読解・リスニングなどインプットの分野を学ぶ講義型と、実際に英語を聞いて理解し、スピーチやディスカッションを通してのスピーキングや英語でエッセイを書くライティングといったアウトプットをする、活動型の授業の両方が必要になります。なぜなら英語という教科は国語、数学、理科、社会に代表される学科科目と、体育や音楽、美術などの実技科目の両方の側面を持っているからです。つまり、「使える」ことと「わかる」ことが別物であるということです。

 例えば、ピアノを思い浮かべてください。楽譜を読めなければ、ピアノを弾くことはできませんが、楽譜だけを見ていても曲を完成させることはできません。逆にピアノをやみくもに弾いても、きれいな曲にはなりません。1曲を完成させるために、楽譜も読み方を学び、同時に手も動かして、弾くこと自体に慣れていく必要があります。英語もこれと同じです。文法、発音などのルールと合わせて、実際に使ってみることが大切です。

 となると、次に話題になるのがどの順番で勉強するかという問題です。インプットと、アウトプット、どちらを優先して学ぶべきでしょうか。従来の日本的な考え方では、文法や単語、リーディング、リスニングのインプットを強化してから、書いたり話したりするという方式がとられていました。つまりインプットが先、アウトプットが後という考え方です。しかしその結果、センター試験などの2技能試験はできるが、いつまでたっても英語が話せないという人が増えました。

 大切なことは、完璧にできなくても、インプットとアウトプットの機会を短期間に交互に組み合わせて勉強することです。英語を使えるようになるには、使うことでしか、使えるようにはなりませんので、まずは使う機会をつくることです。そうすれば、インプットの学習がアウトプットにつながり、またアウトプットの訓練が、インプットに反映されて英語力が伸びるという相乗効果が起こります。実際に文科省の調べでは、クラスにスピーキングを導入している学校ではリスニング力が約1.4倍、リーディング力が1.3倍高まっているというデータもありますので、スピーキングによるアウトプットの機会を増やすことは、インプットにも大いに効果があるようです。

 

How to speak【どうやって話すか】 から What to speak 【何を話すか】 へ 

 

 しかし、ただ、話せるようになることが、英語の最終目的とはなりません。AIE国際高等学校を訪れる皆さんの多くは、英語を話せるようになりたいという希望をお持ちです。しかし実は、海外に行って、一人で生活するなどの日常会話ができる英語力であれば、海外に出てその環境に入ってしまえば、1年もすれば十分に身をつけることができます。

 AIE国際高等学校では、「どうしゃべるか」ではなく「何をしゃべるか」を学生の間にしっかりと考えて欲しいと思っています。なぜなら、突き詰めてしまえば英語は言語であり、自分の考え、想いを伝える媒体でしかありません。英語を話せることが素晴らしいことではなく、英語を使って伝えるその内容に価値があるのか、示唆に富んでいるのか、これらが、これからの社会で生きていくために必要となります。

 次回、英語を使って何を話せるようにするのか、クラス運営の具体例を交えてお伝えします。