<ブログ>世界で認められる高水準の教育プログラム、国際バカロレアプログラムの教育とは?

 

AIE国際高等学校は、通信制高校としては全国初、兵庫県内の一条校としては初めての、国際バカロレアプログラム認定校です。(2018121日現在)

※一条校とは、学校教育法第一条に掲げられた学校のことです。高等学校の場合は、高校卒業資格を取得できます。

現在、日本国内では、グローバル人材育成の一環として、政府の打ち出した「2020年までに国内のIB認定校を200校以上にする」という方針により、IB認定校が増えつつあります。

しかし、「国際バカロレア」「IB」という言葉は聞いたことがあっても、教育内容については、「いったい何をするのだろう?」と思う人が少なくないのが現状です。

そこでこれから2回にわたり、「国際バカロレアプログラムの教育」「AIE国際高校のIBプログラムの特色」について、ご紹介したいと思います。

1回目は、「国際バカロレアプログラムの教育」です。

 

 

IBDP(国際バカロレア ディプロマプログラム)とは

3つのコア/The 3 core element

IB(国際バカロレア)とは、スイス・ジュネーブにある国際バカロレア機構(IBO)が運営する国際教育プログラムです。1968年に創設されたIBディプロマプログラムは、今年でちょうど50周年。もともとは、外交官や国際機関で働く方のお子様が、国が変わっても一貫した教育が受けられるようにと設けられました。そのため、文化的、国家的、地理的な境界を越えた教育が必要であるという信念に基づいて構想されています。

IB教育には、PYP(初等教育プログラム)、MYP(中等教育プログラム)、DP(ディプロマプログラム)、CP(キャリア関連教育プログラム)という4つのプログラムがあります。

中でも、IBDP資格は、世界中の大学(100ヵ国以上、20,000校以上)の入学資格または受験資格になります。

AIE国際高校ではIBディプロマプログラムを実施しています。本校のIBDPコース生は、2年間のプログラムを経て、最終年度11月に行われる世界共通の最終試験に合格することで、IBディプロマ資格を取得することができます。また、日本の高校卒業資格のための、学習指導要領に基づいた教育課程の学習も同時に進めるため、高卒資格も取得することができます。

 

IBDPのカリキュラム

IBDPは、下記の科目から成り立ちます。

1.コア3科目(TOKEECAS

26科目(6つのグループ(科目群)から1科目ずつ選択)※【 】はAIE IHS実施科目

  Group 1 言語と文学 【日本語A文学HL

  Group 2 言語習得    English B HL/SL

  Group 3 個人と社会    【歴史 HL/SL

  Group 4 理科               【生物 HL/SL

  Group 5 数学               【数学 SL

  Group 6 芸術               Visual Arts SL

2年間で、HL240時間以上、SL150時間以上の授業時間が必要です。日本の授業時間は基本的に50分ですので、換算すると、HL288単位時間、SL180単位時間になります。

また、最終試験では、45点満点(DP各科目各7点×6科目=42+コア科目加点=3点)中、24点でIBディプロマを取得できます。ちなみに、平均点は30点前後、IBDP取得率は78割と言われています。IBDPコースに入れば、必ずIBディプロマ資格が取得できるというわけではありませんので、注意が必要です。

 

詳細はこちら→ IBDPカリキュラム

 

デュアルランゲージプログラム(日本語DP)とは

IBは、英語、フランス語、スペイン語の3カ国語が公式言語ですが、2013年から、一部科目を日本語で実施することが認められました。これが、「デュアルランゲージ・プログラム(日本語DP)」です。

日本語DPの場合、コア3科目と、6科目中4科目までを日本語で実施することができます。AIE国際高校では、English BVisual Artsを英語、文学、歴史、生物、数学を日本語で実施しています(2018年度)。

時々、「日本語DPでは英語力がつかないのではないですか」という声を聞くことがありますが、英語DPも日本語DPも、資格としての価値は同じです。海外大学への留学の場合も、同じIBDP資格として認められます。

また、日本語DPであっても、6科目中2科目は英語で学習しなければならないため、海外大学で通用するレベルの英語力が必要です。英語でエッセイを書いたり、インタビューを受けたり、ディスカッションしたりする英語力が、結果的に身に付けられます。

さらに、第一言語が日本語の人にとっては、母語で思考できることは有利です。第二言語が母語に勝ることはありませんので、日本語でしっかりと思考することを通じて、自らの考えを深め、表現するという機会に恵まれていると考えることもできます。

 

 

3つのコア

3つのコアは、Theory of KnowledgeTOK・知の理論)、The Extended EssayEE・課題論文)、Creativity, Activity, ServiceCAS・創造性、活動、奉仕)で構成されます。DPの中核的なプログラムに位置付けられていて、それぞれのコア、また、他科目の学びと関連付けながら、学びをより深化させます。

TOK(知の理論)とは、「How do we know what we know?(私たちは、私たちが知っていることをどのように知るのか?)」という問いを中心に、「知識の本質」について考えます。学ぶことに対して自覚的になることで、結果的に批判的思考が身に付きます。

EE(課題論文)では、1~6の科目グループから、関心のあるトピックについて個人研究に取り組み、8,000字(英語は4,000語)の論文を書きます。様々な文献を探す大学レベルのリサーチスキルや、エッセイライティングのスキルが必要です。

CAS(創造性、活動、奉仕)は、実際の体験を通して学ぶ機会です。活動を自ら計画、実行し、振り返ることを通して、自分自身の価値観や行動、役割について考えることが、自己形成へと繋がります。

つい先日、国際高校で公開模擬授業を行いましたので、ぜひご覧ください。

TOK模擬授業の様子はこちら→「国際バカロレアプログラム説明会&模擬授業レポート

 

 IBDP資格取得後の進路は?

IBDPは世界の2,500以上の大学で認められているプログラムです。IBDPの成績は、大学の合否判定にかかわるだけではなく、大学合格後の単位認定に活用されたり、奨学金の取得に活用されたりしています。

【海外の大学入試】

アメリカ

アメリカでは、各大学が独自のアドミッションポリシーに基づき選抜を実施しているため、IBDPのみで入学できる大学はほとんどなく、共通試験としてSATの成績が必要になります。しかし、ハーバード大学やイェール大学など、多くの大学がIBDPの成績を合否判定に加味するとしており、IBDP取得者のほうが、合格率が高い傾向にあります。例えば、IBDP取得者のアイビー・リーグへの合格率は、全体の合格率より313%ポイント高くなります。

また、IBDPHLの証明書は、1年を上限として大学での単位として与えられますが、大学によって対応は異なるので、確認が必要です。

 

カナダ

カナダでは、IBDPを大学入学資格として認めています。また、カナダもアメリカ同様、IBDPの証明書は、1年を上限として大学での単位として与えられます。

 (例)University of British Columbia

IBスコア 24点以上

4年生州立大学。常に世界の大学上位40位内に格付け

2013年には、高校卒業後に直接入学した学生の15%がIB経験者

HLおよび一部のSL科目について単位を認定

TOKについて1年次の単位を付与

 

さらに、IBディプロマ取得者対象の奨学金を制度として整備している大学が多く、大きな特典となっています。

(例)University of British Columbia 

2009年にはIBディプロマを取得して入学した生徒のうち80%以上がPresident’s Entrance Scholarshipを受け、最高4,000カナダドルが支給されました。

Simon Fraser University

IBディプロマ取得者で最終スコアが34以上の生徒は、2学期間で7,000カナダドル給付。30以上33以下の生徒は、2学期間で5,000カナダドル給付されました。

  

イギリス・オーストラリア等

イギリス、オーストラリア、インド、ニュージーランド、スペイン等では、中央教育機関等がIBディプロマを含む各資格のスコア等の統一的な換算表を作成しているため、原則どの大学でもIBディプロマを入学資格として認めています。さらに、イギリスやオーストラリアの大学では、大学ごとに出願に必要なIBスコアの目安も作成し、受験者に提供しています。

また、留学生は、イギリス、オーストラリア等の大学入学前に1年間のファウンデーションコースへの参加が必要ですが、IBディプロマ取得者はファウンデーションコースを経る必要がありません。

 

 

【日本国内の大学入試】

日本国内の大学でも、IBディプロマ取得者を対象とした入試、IBディプロマ資格を活かせる入試が増えています。多くの大学はIBスコアに加えて面接や小論文等を主な選考基準としていますが、東京大学などの一部の大学は、センター試験の受験を必要とします。

また、学部によって履修が必要なIB科目や、各IB科目の成績が指定されている場合があるため、出願者は志望大学ごとに確認する必要があります。

 

1回は、国際バカロレアプログラムがどのような仕組みか、その基本的な内容について触れてきました。次回は、通信制高校であるAIE国際高校の「国際バカロレアで学ぶ意義」と題して、特色をご紹介していきます。

 

AIE国際高校のIBDPにご関心がある方はこちらもご覧ください。