新学年がスタートして、約3週間。
新入生は授業ごとの教室移動にも慣れた様子だ。
本校には何年何組がない。だから自分の固定した教室もない。
生徒は教科書筆記用具が詰まったバッグを持って教室を移動して授業を受ける。
このスタイルに慣れるまで、落ち着き場所がないので、何となくみんなソワソワする。
1時間授業が終わるごとに、廊下の掲示板に貼ってある時間割と教室名をじっと見ている姿を目にする。
学期スタート3週間で、この光景も少なくなり、昼休みは掃除をしたり、校庭で話し込んだり、
一人で散歩をしたりと、思い思いに自分の居場所を見つけている。
校庭は、有志保護者による「ファミリーの会」のおかげで、花が咲き乱れていて、傍を歩くだけで本当に癒される。
ここでホッとしている生徒もいるはずだ。
まだ、ソワソワしている人に、早く居場所が見つかりますように。
新学年スタート
先週から、「Performing Arts」(英語演劇クラス)が始まった。
学年を超えて全員で練習するので、新入生も先輩も、ここでみんな一緒になる。
演劇クラスの最初は、全員でワークショップ。一番広い教室から、ドタバタと動きまわる音、ワイワイと大きな声が、響いてくる。
7月に来日するアメリカの演劇ディレクターから、オリジナル脚本が届いた。今年はどんな、演劇になるのだろう。
演劇そのものも楽しみだが、毎年、生徒の思いがけない側面が飛び出す。そのドラマを見るのが今から楽しみだ。
今年も新しい生徒を迎え、みんなが大切な時期を本校で過ごすことになる。
時代の動きは加速し、より複雑になっている。
生徒が大人になって活躍する時代は、どのような世界になっているのだろう。
そこで、自分の人生を生きるためには、どんな力が必要なのだろう?
今日、Philosophy (哲学)のクラスで、テキストに『The Path』を使い、「理性で感情を磨き、心を耕して決断力を高める」を学習した。
世界も、人も固定されたものではなく、変化し続けるものと考え、
だから、どのようなときにも最後は各人の磨かれた「感情と勘」が最良の決断を導く、という内容。
理性で感情をコントロールするのではなく、理性で感情を磨く、という考え方。
この言葉にヒントがあるように思うのだが、生徒のみんなには、上手く伝わったかな?
新学年スタート!
出発だ!
生徒も、スタッフも、みんな、頑張ろう!