IBDPカリキュラム
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IBDPのカリキュラムは、3つのコアと、
6つのグループ(科目群)から1科目ずつを選択して履修する6科目で成り立っています。
3つのコア/The 3 core element

名称 | 内容 |
---|---|
Theory of knowledge (TOK) 知の理論 |
「知識の本質」について考え、「知識に関する主張」を分析し、知の構築に関する問いを探究する。批判的思考を培い、生徒が自分なりのものの見方や、他人との違いを自覚できるよう促す。 |
The extended essay (EE) 課題論文 |
履修科目に関連した研究分野について個人研究に取り組み、研究成果を4,000語(日本語の場合は8,000字)の論文にまとめる。 |
Creativity, activity, service(CAS) 創造性・活動・奉仕 |
創造的思考を伴う芸術などの活動、身体的活動、無報酬での自発的な交流活動といった体験的な学習に取り組む。 |
TOKとCASは日本語、EEは選択科目の言語で実施。
6つの科目群/The 6 subject groups
グループ | 実施科目 | |
---|---|---|
Group 1 | Studies in language and literature 言語と文学 |
日本語 A 文学 HL |
Group 2 | Language acquisition 言語習得 |
English B HL / SL |
Group 3 | Individuals and societies 個人と社会 |
歴史 HL / SL |
Group 4 | Sciences 理科 |
生物 HL / SL |
Group 5 | Mathematics 数学 |
数学 SL |
Group 6 | The arts 芸術 |
Visual Arts SL |
SL/HLとは

IBDPでは、HL(HigheriLevel/上級レベル)、SL(Standard Level/標準レベル)の2レベルに分かれています。IBディプロマ取得のためには、HLの科目を3つ以上履修する必要があります。
HLとSLを比べると、HLの方がカリキュラムの内容が濃く、より深く知識を探究していきます。また、科目によっては、試験や評価課題も多くなります。



【Group1 言語と文学】日本語 A 文学HL 日本語
IBにおいて、文学の学習は、人類が日々生きている上で出会う複雑な営みや不安、喜び、恐怖などを象徴的に表す方法を探求するものであると考えられています。クラスでは、エッセイライティング、ディスカッション、プレゼンテーションを通じて、文学の探求を行います。生徒の母語の文学的伝統に対して敬意をもつことを奨励しつつ、自立的に考え、独自性に富んだ、批判的かつ明晰な思考の発達を促します。
【Group2 言語習得】English B HL/SL 英語
「言語習得」のクラスでは、その言語が話されている環境で、円滑にコミュニケーションが取れるように、必要なスキルを身につけ、異文化理解を促進できるようにデザインされています。主な目標は言語習得と言語スキルの発展であり、授業ではさまざまな記述やオーラルの資料を用います。資料は日常会話からアカデミックな文章までさまざまで、言語が使用されている文化と関連しています。
【Group3 個人と社会】歴史 HL/SL 日本語
IB の「歴史」では、史実を学習するだけでなく、歴史的背景を踏まえて物事を考え、歴史学的な研究スキルを身につけるよう生徒に奨励します。特に、批判的思考のスキルを養い、歴史に複数の解釈があることを理解することを重視します。特に、「変化」「連続性」「原因」「結果」「重要性」「観点」の6つの主要概念に重点を置いています。
【Group4 理科】生物 HL/SL 日本語
理科では、実験を通じた実践的なアプローチに重点を置いています。学習を通じて、科学者がどのような方法で研究し、どのような方法で互いにコミュニケーションをとるのかについて意識するようになります。生物SLでは、6つの共通項目(細胞生物学、分子生物学、遺伝学、生態学、進化と生物の多様性、人間生理学)を主に学び、HLではさらに発展項目について学びます。
【Group5 数学】Math SL 日本語
Math SLでは、将来、科学や経済学、心理学、経営学といった分野を専攻する際に必要となる数学の知識について学習します。トピックには、「代数」「関数と方程式」「三角関数と三角法」「ベクトル」「確率・統計」「微分・積分」が含まれます。
【Group6 芸術】Visual Arts SL 英語
IBのVisual Artsでは、生徒は芸術作品の制作者として技法の習熟を目指すとともに、問題解決と独創的思考における分析的なスキル育みます。生徒は異なる観点と異なる文脈で美術を探求し比較することに加え、芸術活動および表現手段を幅広く体験し、批判的に振り返ることが求められます。
時間割例
Time | Mon | Tue | Wed | Thu | Fri | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9:10-10:00 | TOK | Math SL | SH | 生物SL | TOK |
2 | 10:10-11:00 | コミュ英語 | 国語総合 | Eng.B HL | Math SL | 日本史 |
3 | 11:10-12:00 | SH | 音楽 | Eng.B HL | Math SL | SH |
4 | 13:00-13:50 | 生物SL | Eng.B HL | 歴史HL | 経済SL | 歴史HL |
5 | 14:00-14:50 | 生物SL | Eng.B HL | 歴史HL | SH | 歴史HL |
6 | 15:00-15:50 | 文学HL | 体育 | 文学HL | CAS | 経済SL |
7 | 16:00-16:50 | 文学HL | 体育 | 文学HL | CAS | 経済SL |
- 高校科目
- IB科目
- 高校+IB科目
- SH=Study Hall(自習)
IBDPコース 3つの道~Pathway~
IBDPコース出願者は入学までに十分な準備をしておくことが望まれます。AIE国際高校では、高校在籍年数に関して、専攻科※も含めて3年~5年の幅を持たせることで、より多くの高校生がIBDPに挑戦できる環境を用意しています。IBDPコースを目指す生徒の皆さんは、以下の3つの道(Pathway)から、自分にあった方法を選択してください。
※高校過程を修了した人を対象とした2年制の課程です。
コース開始:高校1年次11月/最終試験:高校3年次11月
高校1年生の4月時点で、英語力に十分な自信があり、様々な学習課題に挑戦する準備が心身ともにできている志願者向けの道です。大学進学に向けて、最短で高校を卒業できます。
コース開始:高校2年次11月/最終試験:高校4年次11月
IBDPコースに関心はあるが、まずは高校生活に慣れ、1年かけて英語力を向上させるなど、準備に時間を費やしたい志願者向けの道です。高校1年生でIBDPコースに不合格だった場合も、再挑戦することができます。
コース開始:高校3年次11月/最終試験:専攻科2年次11月
高校入学時点ではIBDPコースへの入学は考えていなかったが、AIE国際高校で学ぶ間に学力向上し、IBDPを希望するようになった生徒のための道です。大学進学まで2年多く時間を費やすことになりますが、世界もしくは国内でも有数の大学への進学の方法として、選択することもできます。